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「エナジーバンパイア」に疲れていませんか?優しすぎる人のための心の守り方

  • Writer: Junko Fukuhara
    Junko Fukuhara
  • 2 days ago
  • 4 min read

こんにちは、Shaw Psychologyの福原です。



「人と会った後、どっと疲れて動けなくなる」

「悲しいニュースを見ると、まるで自分のことのように心が沈んでしまう」

もし、そんな風に感じることがあるなら、それはあなたが「弱いから」ではありません。むしろ、あなたの「優しさ」や「共感する力」がとても高いからこそ起きている反応かもしれません。今日はオーストラリアの心理学の視点から、HSP寄りだったり、優しすぎて疲れてしまう人のためにお話しします。



まずは「気づき(awareness)」が何よりも大切です。その次に「自己理解」を深めましょう。間違った診断では、いくらお薬を飲んでも効きません。


1. その疲れ、「共感疲労」かもしれません


誰かの相談に乗ったり、愚痴を聞き続けたりした後、バッテリーが切れたように動けなくなることはありませんか?

もしかすると、あなたの周りに「エナジーバンパイア」(最近よく聞きますね、会うだけでエネルギーを奪っていく人)がいると感じておられるかもしれません。


しかし、共感疲労の本質は、実は「相手」ではなく「関係性の仕組み」にあります。


  • 境界線の薄さ: 相手の感情と自分の感情の区別がつかなくなっている。

  • 役割の固定化: 常に「支える側」「聞く側」に回ってしまい、対等なエネルギー交換ができていない。

  • 構造的な問題: ニュースやSNS、あるいは医療・福祉のような「支援する仕事」自体が持つ、一方的なケアの構造


心理学では、人の痛みに寄り添いすぎて心がガス欠になる状態を「共感疲労(Compassion Fatigue)」と呼びます。

「共感」は、無限に湧き出る泉ではありません。スマホのバッテリーと同じで、使えば減るものです。あなたの貴重なバッテリーを全力で使い続けていれば、充電切れ(疲労)を起こすのは当たり前のことなのです。


つまり、相手が悪い人(エナジーバンパイア)だから疲れてしまう、というわけではありません。たとえ相手が良い人であっても、愛する家族であっても、「バウンダリー(境界線)」が曖昧なままであれば、あなたのエネルギーは少しずつ消耗してしまいます。そして、その状態が続くと、やがて関係性のバランスが崩れてしまうこともあります。

自分を守りながら、同時に相手のことも尊重する。そのために、明確なバウンダリーを持ち、きちんと伝えることは、心の健康を保つための大切なポイントです。


2. ニュースを見るのが辛いあなたへ


また、最近「ニュースを見るのが辛い」と感じていませんか?

事故や災害、悲しい事件のニュースを見て、一日中または数日間にわたって気分が落ち込んでしまう…。


特にSNSは悲しいニュースや怒りの声、誰かの苦しみをアルゴリズムによって何度も何度も見せてくる仕組みになっていますタイムラインを眺めているだけなのに、なぜか疲れる、気分が重くなる、世界が怖く感じる。


これは健全な反応です。

あなたの脳が、画面の向こうで起こっている、地震による被害や空爆される国の映像を見て、彼らの痛みをまるで「自分自身の体験」であるかのようにリアルに受け取ってしまっている状態です。これは「考えすぎ」でも「神経質」なわけでもありません。

あなたの脳の「防衛本能」が正常に働いている証拠であり、あなたの共感性が高い証拠でもあります。ただ、この落ち込んでいる’症状’に気づき、「自分を守るゲート(境界線)が開けっ放しになっていないかな?」と点検することが重要です。 それが、優しいあなたが燃え尽きずに生きていくための第一歩です。


ここで大切になるのが「バウンダリー(心の境界線)」です。

ここでいうバウンダリーとは、他人の痛みに無関心になることではなく「感じる量」と「引き受ける量」を分けるための、心の仕切りです。

ニュースを見ているとき、あなたの脳は「これは自分の身に起きている出来事だ」と錯覚しやすくなります。そのとき、「私はニュースを見て“知っている人”であって、“体験している人”ではない」と心の中で一度区切ってあげることが、バウンダリーになります。共感性が高い人ほどこの仕切りを意識的に作らないと、世界中の痛みが一気に流れ込んできてしまいます。バウンダリーはあなたと、あなたの優しさを守るためのものなのです。


SNSとのバウンダリーは、「見ない」「離れる」だけではありません。

・フォローする情報源を減らす

・刺激の強い投稿はミュートする

・感情が揺さぶられる時間帯(寝る前など)は開かない


こうした小さな調整も、立派なバウンダリーです。優しさを保ったまま生きていくために、あなたが浴びる情報を選んでいいのです。 あなたが感じ過ぎてしまうのではなく、感じ取れる情報量が人より多いからこそ、すべてをそのまま抱え込まなくていいのです。


3. 最後に


「しんどいな」とか「ちょっともう無理かも」と思ったら、それはサボりではなく「緊急メンテナンスが必要!!」というサインです。どうか、ご自身をまずは守ってあげてくださいね。


SNSなどの情報との距離感を、あなたに合った形で見直すお手伝いもできます。いつでもご相談ください。


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ウェブサイト www.shawpsychology.com からも詳細をご覧いただけます。

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