摂食障害にはいくつかのタイプがあり、それぞれに独自の特徴があります。ここでは、それを明確かつ簡潔に説明します。主なタイプには以下が含まれます。
神経性無食欲症 / 神経性やせ症(Anorexia Nervosa): いわゆる拒食症。食事摂取を極端に制限し、体重増加に対する強い恐怖を抱き、実際に著しく低体重(BMI 17.5 以下)であることが特徴です。
神経性過食症(Bulimia Nervosa): 暴飲暴食のエピソードに続いて、嘔吐や過剰な運動・下剤他の使用などの代償行動を行うことが特徴です。
過食性障害(Binge Eating Disorder): 大量の食べ物を短時間で食べ、不快感を覚えるまで食べ続けるエピソードが繰り返されることが特徴で、代償行動は伴いません。
回避・制限性食物摂取障害(Avoidant/Restrictive Food Intake Disorder, ARFID): 特定の食べ物や種類の食べ物を避けることで、栄養不足に陥ることがあります。
異食症(Pica): 土やチョークなど、食べ物ではないものを食べることが特徴です。
反芻障害(Rumination Disorder): 繰り返し食べ物を吐き戻し、再度噛んで飲み込むか、吐き出すことを特徴とします。
オルトレキシア(Orthorexia): 健康に良いと考えられる食品に対する執着が強く、制限的な食事パターンを引き起こすことがあります。
オルトレキシアは、DSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル)では公式に認められていないものの、近年その健康や生活への影響が注目されています。健康的な食生活への強い執着が栄養不足や社会的孤立、不安を引き起こす可能性があることが指摘され、その重要性が訴えられています。
摂食障害の完全な回復には長期間の治療が必要になることもありますが、適切なサポートを受けることで多くの人が回復し、精神的・身体的に健康な生活を取り戻すことができます。早期の治療と支援が回復を促進する大きな要因となるため、問題に気づいたらすぐに専門のサポートを求めることが大切です。
当クリニックでは、日本語でカウンセリングをご希望の方に私、福原がお手伝いをさせていただきます。摂食障害は多くの場合、“自分の人生を自分でコントロールしている”、“自分の人生を生きている”感覚を見つけることが鍵の一つになってきます。食事のパターンだけでなく、摂食障害の原因となりうるストレスや感情の問題にも焦点を当てて、クライエントさんが主体性や自己統制間を感じられるよう、また回復力を培っていくお手伝いをさせていただきます。まずはお気軽にお電話(03-9969-2190)または メール (support@shawpsychology.com)でお問い合わせください。
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